XのAI「GROK」の使い方<情報収集編>
みなさんGROKは、使っていますか?

XにあるAI機能です。
今回は、GROKってどうなの?ということについてです。
- GROKとは?
- GROKの機能は?
- GROKのとして情報収集ツールとしての有用性は?
に焦点を置きます。
GROKとは
GROKの概要
Grokは、xAI社が開発した対話型の生成AIです。
X(旧Twitter)プラットフォーム上で使用することができます。
対話型ということで、質問に答えてくれる形式のAIとなっています。
通常ユーザーの利用が可能になったのは、2024年12月です。
この時期にアイコンも表示されるようになりました。
2024年5月に 日本国内でGrokの利用が正式にスタートしていました。
Premium+やPremiumプランのユーザーに開始されたのは、同様の2024年5月です。
GROKの利用状況のデータ
GROKの利用割合
Xの日本ユーザーは、6940万人です。
Premiam加入者は、数%程度とされています。
無料開放後は、5%~10%と推定されています。
上記は、GROKの推察であり正式な発表等のデータではありません。
GROKユーザーのフォロージャンル
- テクノロジー(技術アカウント、AI研究者、ニュース等)
- エンターテインメント(画像生成を活用するクリエイター、エンタメ等)
- ニュース、時事
- ホビー(写真、旅行、アート、アニメ等のサブカル)
テクノロジーやクリエイターをフォローしているということで
やはりAIに関して感度が高い人が利用しているようです。
アニメ等は、GROK利用者に関わらず日本独自に高い傾向からだと推察されます。
GROKの機能
GROKには、大まかに4つの機能があります。
- 通常の対話(検索などの情報収集)
- DeepSearch(より高度な検索やそれに準じた回答)
- アップロードしたファイルへの回答(画像・テキスト・PDFを読み取り、説明や情報の抽出)
- Think機能(問題解決等に特化し、情報処理や推論、解決策の回答)
があります。
今回は、通常の対話機能(検索ツールとしての使用)を検証します。
GROKの情報源
- WEB、書籍、その他公開情報等
- リアルタイムのXデータ
WEB、書籍、その他公開情報等は、ChatGPTと同様ですが
Xのデータも参照しています。
リアルタイムのXデータについて
これは、Xプラットフォームの投稿やトレンドの情報を指します。
そのためユーザーの意見や最新の話題を反映させることができます。
最新情報という点は、大きなメリットと考えられます。
反対に次のような危険性もあります。
- 誤った情報の回答
- 意見の偏り
ツイートを情報源とすることによって、事実確認がされていない回答をする可能性があります。
最新情報を追うことはできる反面、拡散されたデマ等には弱いとされます。
意見の偏りは、まずXユーザーの投稿を学習することで、その投稿によった回答が行われるのではないか?という危険性です。
いわゆる「検索が濁る」と同様に「回答が一般的ではない」ことが生じる可能性があります。
例えば一斉に「この漫画がすごい、一番だ!」とツイートされたことがX上のみ強くトレンドになったとします。
実際には、一過性のもので流行がすぐに去ってしまった、
その情報を多く学習したGROKは「一番の漫画は、これだ」と言い続けるかもしれません。
Xユーザー以外の人の意見も含めると、実際には情報の認識が違うということが起こり得ます。
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リアルタイムを聞いてみた

リアルタイムについて聞きたいです。現状のトレンド1位のタグについて、簡潔にまとめてください
ーGROKの回答ー
私はリアルタイムでXのデータにアクセスできるため、2025年3月15日11:40 JST時点の日本のトレンドを確認できます。ただし、具体的な「1位のタグ」が何かは、最新のトレンドデータがこの場で直接引用できないため、代わりに直近の傾向を基に推測します。質問の文脈から、日本のXトレンド1位に関する簡潔なまとめを求められていると解釈します。
例えば、3月13日20:55 JST時点のトレンド(X投稿より)では、1位が「いつぬい」でした。これは「いつでもぬいぐるみ」に関連する話題で、アニメやキャラクターグッズのファンがぬいぐるみ関連のイベントや話題をリアルタイムで共有している可能性が高いです。現状(3月15日)も同様に、エンターテインメントやサブカルチャー関連のタグが1位になっていることが予想されます。
回答に対しての所感
- 情報は、2日ほど前
- 内容のまとめは読みやすい
リアルタイムということでしたが、2日前のものでした。
その時のトレンド1位は、「king gnu」でした。
完全な最新とは、いかないようです。
しかし、「いつぬい」に関しては簡潔にまとめてくれました。
この「いつぬい」のツイートを探してみましたが、
説明を行うツイート等は見つけられませんでした。
写真やぬいぐるみについてのエピソードのツイートが多かったです。
トレンドの単語としての説明に情報の誤りはありませんでした。
総評 ☆3
今回行った検索ツールとしての使い方だと、ChatGptとあまり変わりません。
回答がGROKの方が長くなりやすいといった印象でした。
それもプロンプトで調整できると思います。
リアルタイム参照については、最新ではありませんでしたが
Xの内容をまとめてくれるということに関して強いと思います。
Xのデータを活かす運用としては、やはりトレンドを検索したい時だと思います。
最新だけでなく、何月のや何十代のなど抽出したデータ収集にも便利だと思います。
情報の誤りについては、正直まだ新しいAIなので推測に留まります。
正確性が求められるような情報ではなく、
エンタメ情報を集めるために使うといった感触でした。
現状は、利用率は低いですがGROKとツイートを行き来する使い方も主流になるかもしれません。
話題のタグを見つけた→GROKに聞く→面白そうだから自身もツイート
といったような
触ってみてX上に頭のいい友達ができた。というイメージでした。
今後もGROKについて、検証していきたいと思います。